【競艇入門】オッズの基本 | 仕組み・オッズの歪みについて

競艇(ボートレース)のオッズとは

競艇のオッズ

ギャンブルの目的や楽しみ方は人それぞれですが、「儲ける」には期待値が重要です。

期待値

賭けたお金に対して、戻ってくる金額の平均

競艇の控除率と期待値-初心者向けに解説 【競艇入門】競艇の控除率と期待値 | ギャンブルの原理原則

自分の脳内で予想している限り「期待値」はあくまで感覚的なものですが、数値化されているオッズが唯一の指標。

オッズを理解すれば、より効率良く舟券を買えるようになります。

このページではオッズの基礎知識についてまとめています。

 

オッズの方式

全国の競艇ファンの予想を反映したものが「オッズ」

日本の公営競技(競艇・競馬など)では「パリミュチュエル方式」が採用されています。

パリミュチュエル方式

総売上から一定率の金額を控除(天引き)し、残りを当たった投票数で割って、1票あたりの払戻し額を決める方法。

親(施行者)側はテラ銭分必ず儲かり、残りを子(舟券購入者)が取り合う仕組みですね。

的中した目の売り上げが多くなるほど、払戻金額が少なくなります。

 

オッズの計算方法

競艇の控除率は25%なので、総売上が1000万あるレースでは親(施行者)側の収益金が250万。

残った750万を的中した舟券の票数で割ったものが払戻金となります。

簡易オッズ計算式

(的中した舟券の票数+外れ舟券の票数)×0.75÷的中した舟券の票数

 

単純化して売り上げで単勝オッズを計算すると以下の通り。
(実際の単勝売上はG1でも5万程度ですが、計算を分かりやすくするために1000万に設定しています)

総売上が1000万の単勝オッズ

枠番 売上 払戻金 オッズ
1号艇 500万 150円 1.5倍
2号艇 200万 370円 3.7倍
3号艇 120万 620円 6.2倍
4号艇 100万 750円 7.5倍
5号艇 50万 1500円 15倍
6号艇 30万 2500円 25倍

 

払戻金は100円に対する金額で、オッズは舟券が的中した場合の「倍率」
売り上げが多い(人気を集める)ほどオッズが下がります。

そして、的中した場合は「該当舟券の購入金額×オッズ」が払戻金額となります。
(6号艇の舟券を1,000円買っていた場合「1,000×25=25,000円」)

 

オッズ算出式

実際のオッズ計算はもっと複雑で、算出式は「モーターボート競争法施行規則」の第二十八条で規定されています。

 

毎レース一律に控除率を抜く計算方法ではないので、25%は年間を通しての平均値です。

オッズ計算式

 
W:当該勝舟に対する舟券の総券面金額
D:出走したモーターボートであつて勝舟以外のものに対する舟券の総券面金額
P:勝舟の数
R:払戻率
A:法第十六条第一項及び第二項の規定による払戻金として加算する金額
T:当該勝舟に対する勝舟投票の的中者に交付すべき総払戻金額
 
 
 
 

売上によるオッズ変動

総売上とオッズとの関係性を見てみます。

総売上が1000万の単勝オッズ

枠番 売上 払戻金 オッズ
1号艇 500万 150円 1.5倍
2号艇 200万 370円 3.7倍
3号艇 120万 620円 6.2倍
4号艇 100万 750円 7.5倍
5号艇 50万 1500円 15倍
6号艇 30万 2500円 25倍

 

簡易計算ですが5号艇のオッズ15倍は

総売上1000万×0.75÷50万=15倍

 

この5号艇に10万円を投入した場合、

(5号艇の売上60万+それ以外の売上950万)×0.75÷5号艇の売上60万=12.6倍

オッズが12.6倍まで低下。

 

売上の多い人気の舟券ほど変動幅は小さくなり、1号艇に10万円を入れても0.1倍しか低下しません。

競艇場やグレードによって差は大きいですが、売上が少ない一般戦や3連単以外を買う場合は注意しておきたいですね。

 

また、舟券は締切時間直前に最も売れ、締切後に集計されるため、購入時オッズから大きく変動する可能性も。
以前は電投や場外からの購入と本場の締切時間には1分の差がありましたが、2020年4月1日より同時刻締切に変更されています。

 

 

実質の還元率は74.8%

意外と影響が大きいのが「端数の切り捨て」

払戻金の最低単位は10円なので、的中1枚につき最高9円が施行者に入ります。

 

総売上が1000万の単勝オッズ

枠番 売上 払戻金 オッズ
1号艇 500万 150円 1.5倍
2号艇 200万 370円 3.7倍
3号艇 120万 620円 6.2倍
4号艇 100万 750円 7.5倍
5号艇 50万 1500円 15倍
6号艇 30万 2500円 25倍

 

上記の例で2号艇が勝った場合、

払戻総額750万 ÷ 的中200万 = 3.75

本来なら375円の配当を貰えるはずが370円となり、払戻総額も740万と10万円の差額が出ます。

 

このような端数や舟券の時効などを合わせると実質払い戻される金額(還元率)は74.8%程度。
決められたオッズで勝負するしかないとはいえ、年間にするとけっこうな金額です。

キャッシュバックキャンペーンを利用すれば還元率を上積みできるので、出来るだけ活用したいですね。

【ボートレース】競艇場キャンペーン一覧 【競艇場別】キャッシュバック 電投キャンペーンまとめ

 

 

オッズの歪み

「オッズの歪み」とは見込まれる的中率に対してオッズがズレている状態を指します。

イン圧倒的有利の競艇では常にオッズが歪んでいて、2種類に分類できます。

  1. 舟券種の間で発生する歪み
  2. 実力と人気の乖離による歪み

 

舟券種の間で発生する歪み

オッズは券種ごとに計算されるため、2連単のオッズが3連単を上回るケースも稀にあります。

有名なのは2016年5月24日の芦屋1R。

【競艇】オッズの歪みの例1

ボートレース公式サイトより引用

2連単「6-4」が3連単の約2.5倍!

【競艇】オッズの歪みの例2

ボートレース公式サイトより引用

上記は極端な例ですが、2連単が上回ったケースは2019年で約50回発生しています。

上回っていなくても「3連単:1ー2ー流し」より「2連単:1-2」に4点分の資金を投入した方が得な場合もあるので、しっかり確認しておきたいですね。

 

 

別のケースでは、明らかな異常投票で歪むことも。
2019年7月16日の鳴門11R。

【競艇】オッズの歪みの例3

ボートレース公式サイトより引用

複勝がまさかの26万越え!

【競艇】オッズの歪みの例4

意図は不明ですが、誰かが2号艇の松田選手に約70万円をぶっこんでいます。

6号艇の黒井選手は1枚(100円)売れていたので配当が出ましたが、誰も買っていなかった場合は「特払い」として該当勝式の購入者に対して100円につき70円が払い戻されます。

 

 

最近の例では、2020年8月16日児島5R。

児島競艇オッズ解説出走表

ボートレース公式サイトより引用

気になる平尾選手の進入は、展示「123/465」本番は「123/645」

 

結果は平尾選手がまくって「6ー3ー1」

児島競艇オッズ解説レース結果

ボートレース公式サイトより引用

A級選手での順当な決着ですが、複勝オッズがW万舟!

児島競艇オッズ解説-確定オッズ

 

複勝は組み合わせで変わるので、1号艇が絡んだら「3号艇:1.6倍」「6号艇:1.2倍」しか付かないですが、まくりの多い平尾選手なので期待値は十分。
一般戦では稀にあるので、見つけたらオッズ変動に気を付けて買いたいですね。

複勝オッズ例

ボートレース公式サイトより引用

 

 

実力と人気の乖離による歪み

実力と人気を比較した時のバランスが悪く、過小評価または過大評価されていることを指します。

ただし、実際の的中確率を数値化できないので、あくまでも自分の感覚であり主観です。

 

例として、2019年グランプリ優勝戦の単勝オッズから。

2019年競艇グランプリの単勝オッズ

ボートレース公式サイトより引用

単勝1点買いで勝負するとして、オッズから見込まれる「回収率100%(損益分岐点)となる的中率」は以下。
※計算式は「100÷オッズ」

枠番 オッズ 回収率100%となる的中率
1号艇 1.2 83.3%
2号艇 5.6 17.9%
3号艇 5.5 18.2%
4号艇 10.4 9.6%
5号艇 20.0 5.0%
6号艇 29.3 3.4%

 

変動オッズ制でイン圧倒的有利の競艇ではオッズの歪みがあるのが当然で、その中からいかに「おいしい(期待値が高い)オッズ」を狙えるかどうか。

3号艇の毒島選手が勝つ確率が「18.2%」より高いと予想した場合は、「おいしいオッズ」と判断できます。

仮に的中確率を20%とするなら「的中率20%×オッズ5.5=期待値110%」と考えることもできます。

 

結局は「オッズ以上に勝つ確率が高い選手(買い目)を狙う」という当たり前の話なのですが、「的中」を重視し過ぎると負けるべくして負ける勝負をしている可能性も。

オッズと期待値を意識すれば、レース選びや無駄な買い目を削る目安になります。

 

そして、実際に舟券を購入する場合は多点買いがほとんど。

目安となる「合成オッズ(複数の買い目を1点買いに置き換えた場合のオッズ)」は以下の記事にまとめています。

合成オッズとは-競艇・ボートレース 【競艇入門】合成オッズの基本と活用方法