【競艇入門】合成オッズの基本と活用方法

合成オッズとは-競艇・ボートレース

合成オッズ

合成オッズとは「複数の買い目を同じ払戻金になるように購入した場合」の合算オッズ。

または、「複数の買い目を1点買いに置き換えた場合」のオッズとも言えます。

 

慣れるまでは少し手間ですが、合成オッズのメリットはいくつかあります。

合成オッズのメリット
  • 買い目を選ぶ基準になる
  • トリガミを防ぐ
  • 期待値の目安になる

オッズや期待値については以下の記事にまとめています。

競艇(ボートレース)のオッズとは 【競艇入門】オッズの基本 | 仕組み・オッズの歪みについて 競艇の控除率と期待値-初心者向けに解説 【競艇入門】競艇の控除率と期待値 | ギャンブルの原理原則

 

合成オッズの計算例

合成オッズの計算式は

1÷((1÷ オッズ1)+(1÷ オッズ2)・・・)= 合成オッズ

各オッズの逆数(1÷オッズ)の合計を求め、その値の逆数が合成オッズ。

いちいち計算するのは面倒なので、簡単な求め方自動計算ツールは後述します。

 

例として、2019年グランプリ優勝戦の合成オッズを計算してみます。
ちなみに結果は「1ー2ー4」

競艇の合成オッズ計算例1

インの石野選手から「1ー23ー234」の4点で本命狙い。

この4点の合成オッズは「2.0」
単純に4点を足して割った「8.45」ではありません。

合成オッズに慣れていないと低く感じると思いますが、「2.0倍」の舟券1点買いと実質同じオッズ価値と言えます。

 

そして、合成オッズは同じ払戻金になるように購入した場合のオッズ。
均等に儲かるように資金配分した場合は、約2倍の払戻金が期待できます。

予算10,000円で均等払戻し

買い目 オッズ 購入金額 払戻金
123 7.2 2,900円 20,880円
124 7.3 2,800円 20,440円
132 9.2 2,200円 20,240円
134 10.1 2,100円 21,210円

 

資金配分

資金配分の理想は、全ての買い目の期待値がプラスの上で収益を最大化できるように購入すること。

 

それぞれの舟券スタイルや資金力によって最適な資金配分は違うので、どの買い目が的中しても同じように払い戻される「均等払戻し」が正解と言う訳ではありません。

 

ただ、的中確率が同じなら理論上は収束していくので、どのように配分するにしても合成オッズを意識しておいて損は無いと思います。

 

予算10,000円で一律買い

買い目 オッズ 購入金額 払戻金
123 7.2 2,500円 18,000円
124 7.3 2,500円 18,250円
132 9.2 2,500円 23,000円
134 10.1 2,500円 25,250円

予想の本線に厚く資金配分

買い目 オッズ 購入金額 払戻金
123 7.2 4,000円 28,800円
124 7.3 3,500円 25,550円
132 9.2 1,500円 13,800円
134 10.1 1,000円 10,100円

 

 

 

別パターンで「34ー1ー流し」

競艇の合成オッズ計算例2

この8点買いの合成オッズは「11.8」

回収率100%となる損益分岐点の的中率は、

回収率100% ÷ 11.8 = 8.5%

「8.5%」以上で的中すると予想するなら期待値があると判断できます。

 

合成オッズを算出して、低いと思えば点数を絞ったり、そもそも買わないという選択も。

逆に高ければ購入資金を追加したり、買い目を広げて的中率を上げたりと、合成オッズを目安に判断できます。

 

 

合成オッズのポイント

 

  的中が一つで、同じ賭式でのみ有効

当たりが複数になる3連複などは不可。

同じように、3連単と2連単など当たりが被る場合も効果がありません。
比較する場合は別々に計算する必要があります。

 

 

  舟券の種類ごとのオッズを比較できる

オッズは券種ごとに計算されるため、例えば3着を絞れない場合の「2連単:1-2」と「3連単:1-2ー流し」どちらが得なのかを比較できます。

オッズ比較上記の3連単は合成オッズ「2.3」

3着流しで高目待ちもありですが、当然安目が来る確率の方が高いのは周知の通り。
2連単に4点分の資金を投入した方が得なケースも多いです。

合成オッズを出すのが面倒な場合は「2連単オッズ×4」と「3連単のオッズ」を比較する方法でも良いと思います。

 

 

  低いオッズから取捨選択する

計算式上、買い目の中の一番低いオッズを合成オッズは必ず下回ります。
合成オッズを上げるには買い目を減らすこと、特に低いオッズから切るのが効率的です。

 

 

 

  合成オッズを下げ過ぎない

競艇は不確定要素が多い競技なので、合成オッズ1倍台でプラス収支を維持するほど的中させるのは至難の業。

仮に合成オッズ「1.5」なら回収率100%に必要な的中率は66.7%です。
あくまでも長期的に試行回数を重ねた場合の数値ですが、合成オッズを下げ過ぎると勝つのは難しくなってきます。

 

個人的には本命狙い時で「2.0」辺りがボーダーライン。

バランスは人それぞれですが、的中率を下げることで回収率を上げられるケースもあると思います。

自分の予想精度と合成オッズをベースに判断したいですね。

 

 

  トリガミ防止

トリガミとは「的中しても払戻金額が購入金額を下回る」こと。
合成オッズを利用すれば、どの買い目が来ても儲かるように資金配分できます。

近年はテレボートで資金配分が簡単にできますが、計算の手順を紹介します。

 

以下の「1-23-全」8点の合成オッズは「1.45」

競艇の合成オッズ計算例

8点を同じ金額で買うと「1-2-34」が来たらトリガミになるので、避けるために資金配分。

 

合成オッズ「1.45」のため、予算10,000円の場合はどの買い目が来ても約14,500円の払戻金が期待できます。
計算式は「14,500÷各オッズ」で大まかな金額が出るので端数は調整。

買い目 資金 払戻金 利益
123 2,200 14,300 4,300
124 2,400 14,640 4,640
125 600 14,640 4,640
126 600 15,360 5,360
132 1,700 14,790 4,790
134 1,300 14,170 4,170
135 600 14,760 4,760
136 600 13,860 3,860

予算が少ないと端数分で誤差は出ますが、どの買い目が来てもトリガミにならない資金配分が出来ます。

 

 

  合成オッズの簡単な求め方

テレボートの「資金配分」を使うことで、大まかな合成オッズを簡単に求めることができます。
リアルタイムのオッズに更新できるので、ツールを使うよりおすすめです。

 

買い目を選んで適当な金額を入力後、ベットリストに入れてから資金配分を選択。

合成オッズの簡単な出し方1

 

配分合計は少ないと誤差が出るので、大きめの「100,000円」を入力。

合成オッズの簡単な出し方2

 

予想配当金額から大体の合成オッズが分かります。
予算100,000円が436,000円程度になっているので合成オッズ「4.36」

「100÷4.36=22.9%」約4回に1回的中すると思えれば勝負できますね。

合成オッズの簡単な出し方3

 

 

合成オッズ計算ツール

入力したオッズから合成オッズを自動計算します。