【競艇】三連単以外もあり！舟券の種類を徹底解説

舟券の種類

舟券は全７種類。
売上の約９割が３連単に集中しています。

６艇しかいないうえにインが強いボートレースでは、配当の安さから３連単以外の舟券は敬遠されがちですが、データ上は有利な面も多々あります。

「売上が少ない＝オッズの歪みが大きくなる」こともあるので、臨機応変に狙いたいですね。

この記事では、各舟券のポイントや高配当ランキングをまとめています。

単勝

圧倒的に有利な１号艇の単勝を買えば、平均的中率は約55％(2020年)と当たりやすい買い方です。

１号艇単勝の約2割が100円元返し(オッズ1.0倍)
110円以上ついているレースの的中率は約45％まで低下します。

オッズ「1.1倍」以上のレースを狙った上で、的中率60%近くを維持できれば長期的に勝つこともできそうですが、難易度が高過ぎますね。

６通りしかない単勝では予想能力が発揮しにくく、控除率25%の影響をモロに受けやすいので長期的に勝つのは厳しいと思います。

平均配当も当然安く、「100~190円」が半数を占めています。

2020年データでは、単勝の万舟が出た確率は0.05%。
一年間で28レースだけです。

5,000円~10,000円までの配当ゾーンも一年間で146レースのみ(0.27%)

３連単で十万舟となるような波乱レースも多いですが、稀に狙えそうなレースも。

2020年9月8日の福岡オールレディース1R

ボートレース公式サイトより引用

インの谷川里江選手が人気を集めていて、対抗は４号艇の藤崎小百合選手。
オッズ人気上位も「１ー４－２３」や「１－２３－４」あたりですね。

ボートレース公式サイトより引用

結果は２号艇の加藤綾選手が差して「２－１－３」

ボートレース公式サイトより引用

３連単は13,490円ですが、単勝は20,520円。

ボートレース公式サイトより引用

インに売り上げが集中して、４の藤崎小百合選手でも48.8倍とオッズの歪みが大きくなっています。

ボートレース公式サイトより引用

２号艇の加藤綾選手の２コースはデータ上ぼぼ差し。
1着率は低いものの、福岡の水面特性や展示で追い風４ｍ(本番は５ｍ)と差しが決まりやすい条件なので、期待値は十分あるレースですね。

売上の少なさから大きく賭けると自投票でオッズを下げることになるのがネックですが、勝ちに徹するなら単勝オッズの確認もあり。

ただし、期待値があるレースは極少数です。
また、購入時は締め切り時間ギリギリまで粘って確認しないと、確定オッズが大きく変動している可能性もあるので注意したいですね。

複勝

頭数が多い競馬では３着までを当てますが、６艇のボートレースは２着まで。

インから買えば的中率は約72％となり、全舟券の中で一番当たりやすい買い方です。

平均配当は「100~190円」が6割以上を占め、3割近くが100円元返し(オッズ1.0倍)となっています。

単勝同様に売上が低く、レースによって差は大きいですが平均10,000円程度です。

下記の高配当ランキングも全て異常投票によるもの。
２位の児島は599万円が２号艇に投入された事件として有名ですね。

2020年データでは複勝5,000円以上が出た確率は0.1％。

主な例では、2020年8月16日児島5R。

ボートレース公式サイトより引用

平尾選手の進入は、展示「１２３/４６５」本番は「１２３/６４５」

結果は平尾選手がまくって「６ー３ー１」

ボートレース公式サイトより引用

A級選手での順当な決着ですが、複勝オッズが万舟です。

ボートレース公式サイトより引用

拡連複

「選んだ２艇が３着以内」なので全15通りのうち、3パターンが的中します。

単純的中率は20％と当たりやすく、１号艇が３着以内に入る確率は82.5％もあります。

当たりやすい分、平均配当は約360円と単勝より安く、売上も少ないので自投票によるオッズ変動は気をつけたいところ。
ローリスク・ローリターンの舟券と言えるので、少額で楽しむことが目的ならありですね。

拡連複「１＝２」を買った場合、「１２ー１２ー全・１２ー全ー１２・全ー１２ー１２」で決まっても当たりという気楽さはメリット。

以下のレースで「１・４・５号艇」のBOXを買うなら6点必要、拡連複なら3点(１=４,１=５,４=５)
拡連複なら他の１艇が入っても的中ですが、３連単BOXなら万舟。
展開予想ができるなら(このケースなら４まくり)、３連単や２連単の方が期待値は高いケースが多いと思います。

ボートレース公式サイトより引用

２連複

２連複も売上が少なく、オッズの歪みが大きくなりがち。
そのため、２連単オッズを上回ることもあります(2020年は約6%発生)

上回らなくても「２連単オッズの半分以上」付いていれば２連複を買った方が得です。

このケースは約3割発生しているので、意外と狙い目。
裏目「３ー１」でも当たるのもメリットですね。

２連単

2000年に３連単が導入されるまでは舟券のメインでしたが、現在のシェアは6％程度。

１マークで誰が仕掛けて、誰が差すのかという展開予想の基本が問われる舟券です。

絞れずに３連単で３着を流すなら２連単に資金を集中した方が得なケースも。
下のケースなら２連単は「１－２のオッズ×４=10.8」、３連単の平均オッズは「10.375」、合成オッズは「2.3」

結局は期待値に見合うかどうかですが、自信を持って切れる艇がいない時は２連単も考慮したいですね。

データ上でも「２連単の配当×４」と「３連単３着流しの配当」を比較すると、約７割のレースで２連単が上回っています。

回収率で見ても、３着を流すなら２連単の方が有利。

ただし、実力が拮抗する記念レースでは３着流しの回収率が上がる傾向があります。

３連複

３連単のBOX買い(6点)時に検討したいのが３連複。

「選んだ３艇が３着までに入れば当たり」は同じですが、回収率で見ると１絡みは３連複の方が得です。

あくまでもデータは2年間買い続けた場合の結果。

３連単BOXは一撃の高配当もあるため、個人の回収率は的中率次第です。

ただ、配当で見ても３連単BOXより「３連複のオッズ×６」が上回っているレースが多いので、比較するのがおすすめです。

３連単

売上の9割以上を占める舟券の王道。

他の券種より選択肢が多いゆえに予想精度が高い人ほど有利で、資金配分などを含めた舟券力が最も問われる賭け方です。

３連単でしっかり勝てる予想をできるのがベストですが、他の券種も臨機応変に狙うことで回収率が上がるケースも多いと思います。

異常投票とは

競艇の控除率は25%なので、単純化して売上で計算すると以下のオッズになります。

総売上が1万の単勝オッズ

１号艇に５万円入る異常投票があった場合、オッズが大きく変動。

異常投票の原因は、競馬同様に売れると勘違いした初心者のミスや、金持ちの道楽、ノミ屋潰しという都市伝説も。

キャッシュバックキャンペーンの内容によっては、大口購入するメリットもありそうですが、大村のマイルクラブなどは「２連単・２連複・３連単・３連複のみ」と制限されています。

オッズの仕組みなどは下記のページにまとめています。

【競艇入門】オッズの基本 | 仕組み・オッズの歪みについて