【競艇】オッズ人気順データから本命・中穴・穴狙いを考察

オッズ人気順データ分析

オッズ人気順の的中率や回収率を分析しました。
データは2016年〜2019年の4年間です。

2020年度からは場ごとの出目データにまとめています。

人気順データ

人気順の的中率

全国の競艇ファンの予想が反映される人気順はまさに「集合知」
個々に投資金額の大小はありますが、人気順と的中率はほぼ相関関係にあります。

１２０通りある３連単のうち、１～１０番人気で決着する確率は約53％。
しかも年々上がり続けていて、2019年では約54％となっています。

主に人気上位となるインの勝率上昇に伴って、より本命決着が多くなっている傾向です。

残りは中穴ゾーンの１１番～万舟ボーダーラインとなる３２番人気で約28％。
そして、万舟以上が出る確率は約19％。

人気上位決着が増えている分、波乱が起きた時は配当が跳ね上がり、５万舟以上が微増傾向です。
１０万舟も2019年は約0.5％、約200レースに１回発生しています。

本命サイドの回収率

当てるだけなら人気上位を買えばいいですが、「儲ける」ために大事なのは回収率。

本命サイドと言える１～１０番人気の平均回収率は76.7％。

競艇の控除率25%を引いた75%を毎年上回っています。

これは出現率に対して穴サイドが売れ過ぎているため。
データは全レースを買い続けた場合ですが、基本的には本命サイドの方が優遇されている状況です。

ただし、年々3ケタ配当が増えてることから、主に人気上位となるインからの回収率は減少傾向にあります。

2018年のイン回収率：80.1%
2019年のイン回収率：78.8%

恐らくこの流れは続くので、安易なイン買いは年々厳しくなってくるはずです。

また、１～６番人気を買い続けたとすると的中率約40%、回収率は約77%。

6点の合成オッズ(複数の買い目を1点買いに置き換えた場合のオッズ)は「1.9」

回収率100%に必要な的中率は、

１００%÷１.９=５２.６%

２回に１回以上的中しないと長期的には負けることになります。

本命サイドを多点買いすると相当高い的中率が必要になってくるので「合成オッズ」や「期待値」は意識しておきたいですね。

【競艇入門】オッズの基本 | 仕組み・オッズの歪みについて

【競艇入門】競艇の控除率と期待値 | ギャンブルの原理原則

中穴～穴サイドの回収率

平均配当3,000円を超える１１番人気から万舟ボーダーの３１番人気を「中穴」、それ以上を「穴」とします。

１５番人気以降は全て75％以下と厳しい結果で、出現率に対して売れ過ぎている傾向があります。

リスクに見合ったリターンがなく、下位人気の一部では宝くじ以下の回収率。
中穴・穴党のお金が本命党を支えているようなものですね。

ただし、あくまでもデータは全レースを買い続けた場合の結果。

当たり前の話ですが、展開が荒れやすい「風速５m以上」で絞れば穴サイドの回収率は上がり、イン逃げ率が上がる「優勝戦」で絞れば下がります。

本命サイドよりも条件によって上下しやすく、個人的にはある程度の知識や予想精度があれば中穴狙いの方が効率が良いと思います。

また、穴狙いはどうしても点数が多くなってしまい、無駄が多いのも回収率を下げている要因です。

安易な「ボックス買い」は回収率の面で損する可能性も。
(予想している内に結果的にボックス「狙い」になる場合はこの限りではありません)

１着率が「1.8%」しかない６号艇を絡めた３艇ボックスで高目待ちや、来てもトリガミになる１号艇を絡めたボックスは効率の悪い買い方と言えます。

買うなら均等買いではなく、例えば６アタマの部分は金額を下げるか、２連単も考慮したいところ。

ハイリスクハイリターンを狙うのは人それぞれ好みですが、さすがに近年の６コースアタマは割に合っていないように感じます。

いかに無駄な買い目を減らすかが舟券力が問われる部分だと思うので、前述の「合成オッズ」や「期待値」を意識しておきたいですね。

競艇場別 人気データ

( 集計期間：2018年1月～2019年12月31日の2年間　単位：％ )

人気上位の的中率が高いのは、やはりイン最強水面の「大村」です。
次いでシード番組が多い「芦屋」や「徳山」など、予想通りインの強い場ほど本命決着が多い結果に。
平均配当や平均人気とも大体リンクしています。

イン受難水面の「戸田」や「平和島」が中穴以上が多いのも予想通りですね。
特殊水面で６コース勝率日本一の「江戸川」も納得の結果。
６コースが絡みやすい場は平均配当も高くなっている傾向があります。

また、「１１～３１番人気」は意外とばらつきは少ないですが、万舟になりやすい「３２番人気以降」は最大で２倍以上の差があります。

こうして一覧で見ると競艇場ごとの特性は大きいので、特徴を把握して自分の予想スタイルに合った場で勝負したいですね。

24場　人気順データ

競艇場ごとのデータは量が多くなるので１〜１５番人気のみを記載。

※年度ごとの出目データに人気順を追記しました。