ボートレース福岡競艇場攻略！特徴や傾向まとめ

ボートレース福岡競艇場

追記情報

福岡 関連データ

【2023年】ボートレース福岡競艇場：出目・人気順データ 【2022年】ボートレース福岡競艇場：出目・人気順データ 【2021年】ボートレース福岡競艇場：出目・人気順データ 2020年ボートレース福岡競艇場：出目・人気順データ 2019年ボートレース福岡競艇場：出目別回収率データ 2018年ボートレース福岡競艇場：出目別回収率データ 2017年ボートレース福岡競艇場：出目別回収率データ 2016年ボートレース福岡競艇場：出目別回収率データ

コース別成績・決まり手

福岡競艇場の特徴・傾向

ボートレース福岡

福岡の繁華街、天神から徒歩圏内に位置するボートレース福岡。

「うねり」など独特な水面特性を持つ競艇場です。

福岡特有のうねり

航空写真で見ると分かりやすいですが、
１マーク側が河口にはみ出している独特の水面レイアウト。

１マーク北側の博多湾に向けて、南側から那珂川が流れています。
満潮に向かうと博多湾から海水が上がってくるため(上げ潮)、
川の流れとぶつかり合ってうねりが発生します。

そして、福岡はインが比較的弱いので「うねり＝イン不利」と混同しがちですが、
基本的には「うねり＝まくり不利」

うねりが、波と違ってやっかいなのは、選手は視覚的にその強弱を確認しにくい点だ。

 

例えばスタート時、選手は 1 マークの直前までうねりの状況がわからない。
コーナーで旋回態勢に入ったところで初めてうねりに気づき、スロットルレバーから思わず手を離すケースも多い。
とくにセンターからアウトの艇が、まくりを狙おうとして、うねりに乗ってしまい、まくり不発に終わってしまうシーンも多い。

 

うねりがあるときに、まくろうとするなら、スリット過ぎで他艇より 1 艇身以上飛び出して 1 マークまでに内に寄る、いわゆる「絞めまくり」以外は、アウト艇の出番は少ない。

ボートレース福岡福岡水面攻略より引用

握って回る「まくり」はうねりに乗ってしまうか、握るタイミングが遅れてしまうケースも。

実際のデータでも上げ潮時は「まくり率」が低下しています。

まくりが減るため「上げ潮」でイン有利。
風データは後述しますが、対岸からの「左横風」でより影響が大きくなります。

また、地元の篠崎仁志選手はインタビューで、
「うねりは行ってみないと分からないけど、予測はほとんど当たっています」と述べられていて、地元選手のアドバンテージが大きい水面です。

福岡の潮汐情報

 満潮に向かう時間帯に「うねり」が出やすい

 データ上は「イン有利・まくり減少」

「満潮時間」を確認して予想に加味するのがオススメです。

博多の潮汐表

また、潮位差の大きい「大潮」は特に注意。
「うねり」が出やすいため、まくり率が一番低くなっています。

独特な水面レイアウト

福岡水面図

ボートレース福岡福岡水面攻略より引用

１マーク

１マークの特徴は、センターポールからの振りが大きいこと。

インは斜めに走る形で距離が長いうえ、１マークに寄り気味になってマイシロは少なめ。
余裕を持ってターンできないので、握れば差されやすく、落とせばまくられやすくなります。

２マーク

奥行きが狭いことからダッシュの助走距離が180ｍしか確保できません。
※他場は200m
ダッシュからスピードに乗りづらく、特にアウト５・６コースが不利に。

狭さからスタート時の引き波が残りやすい面もあり、
２マークでの逆転も福岡でよく見られるパターンです。

また、アウト不利に拍車をかけるのがコース幅。
スタートライン上の幅が広いので、遠くなる５・６コースは攻め切れません。

うねりがあると握って攻めることもできず、
２～４コースも「差し」を狙うので５・６が入る場所がない展開も多くなります。

２４場唯一のバック側ピット

ピットの位置も独特で、24場唯一のバック側(対岸)にあります。

２マークを回り込んでコースに入りますが、
距離が短いので比較的枠なり進入率は高めです。

待機行動時間

2021年8月24日から待機行動時間が「1分50秒 → 1分40秒」に変更。

ボートレース福岡では、選手間のコース取りの活性化を図り、ファンの皆様へエキサイティングで魅力的なレースをご提供するため、待機行動時間を変更いたします。

ボートレース福岡オフィシャルサイトより引用

前付けした選手の進入が深くなりにくいため、コースを取りにいく選手には有利。

ただし、枠なり進入の場合は、インの助走距離が以前より確保しやすくなるので、インがやや有利になっている面もあります。

風データ

福岡は気象条件がレースに与える影響が大きく、潮回りと風の確認は必須。

満潮に向かうと荒れ水面、干潮なら静水面傾向で、風向き・風速によって変化します。

風向き・風速別のコース成績データ

集計期間の平均以上を赤、平均未満を青で表しています。

向かい風

追い風

右横風

左横風

コース分析

福岡と他のレース場との比較順位です。

( 集計期間：2023年1月～2023年12月31日 )

１コース

イン１着率は変動がありますが、
平均～やや下位で推移。

近年はインにA級が入る割合が高く(約６割)、
意図的にイン勝率を上げているような番組編成。
準優・優勝戦・記念レースでは下位で、インが弱い水面です。

イン逃げ時の２着割合

データは3年間で集計。
１コース「抜き・恵まれ」は除外し、「逃げ」のみの２着割合と順位です。

「１ー２３ー」割合が高く、水面特性通り５・６絡みが下位となっています。

１枠１コース進入時の占有率・回収率データ

データは3年間で集計。
回収率75％以上を赤、占有率は平均以上を赤、平均未満を青で表しています。

２・３コースの連対率が高いため、
「１－２３－２３４」占有率・回収率は平均以上。
記念レースでも同様に推移しています。

２コース

１着率・三連対率は上位。
準優・優勝戦・記念レースでも同様です。

イン逃げ時の「１ー２」割合も上位となっています。

決まり手は「差し」メインながらも、
「まくり」比率が上位。

１マークを大きくスタンド側に振ってあるレイアウトのため、
インがスタートで後手を踏むと他場より決まりやすい傾向です。

３コース

福岡は例年３コースが強く、１着率は上位。
準優・優勝戦・記念レースでも同様です。

イン逃げ時の「１ー３」割合もトップクラス。

助走距離が短い影響でダッシュからのプレッシャーが少ないため、３コース有利に働いています。

決まり手は「まくり」率がトップクラス。
ただし、うねりの出やすい「上げ潮」時は減少しています。

４コース

１着率は平均以下。
ダッシュの助走距離が短い・コース幅の広さ・うねりと不利な要素が多い水面です。

２・３コースのまくりに連動して連対率は高く、３着率が上位です。
記念レースでも好成績で推移しています。

一方、イン逃げ時の「１ー４」割合は平均以下となっています。

決まり手は「まくり」が多く、
内側のまくりで展開が向く「差し・まくり差し」もバランス良く決まっています。

５コース

５コースの１・２着率は下位。
記念レースでも同様です。

イン逃げ時の「１ー５」割合もワーストクラス。
うねりが出ると内側が握らないので展開も向き辛く、ダッシュの距離が短い・コース幅が広いことも不利に働いています。

決まり手は「まくり差し」メイン。
比率では「差し・まくり」が平均以上です。

６コース

成績は下位が定位置。
記念レースでも同様です。

６アタマ回収率はかなり低く、イン逃げ時の「１ー６」割合も最下位です。

準優・優勝戦 分析

準優・優勝戦はスタートがバラつく可能性も下がり、極端な機力差がないことからイン１着率が上昇。
全国比較では下位ですが、福岡ではイン信頼度が高い条件の一つです。

福岡らしく２・３コースは準優・優勝戦ともに１着率が上位。
優勝戦では４・５コースも上位です。

【準優勝戦】出目データ

準優出目データの集計は約800R。
「１ー２ー全」「１ー３ー２４」回収率が比較的高めで推移。
「２ー１４ー」「３ー２ー」といった福岡で出やすい目も高回収率です。

【優勝戦】出目データ

準優と比較して「１ー２ー３」占有率率・回収率が低下。
優勝戦では４・５コースの１着率が上昇していることから、カド受け３コースが叩かれるパターンも増えています。
データ上も「１ー２ー４５」の回収率が優秀です。

または、１着狙いで３コースがまくり差すと、入れなかった時は大敗することも。
スタート同体で初手から３外マイなら「１ー３ー」確率も上がり、回収率も高めです。

そして、優勝戦で２着率が下がる２コースの３着付け「１ー全ー２」や、
差し切りが多い「２ー１ー３４」も高回収率で推移。

他にも、１着率が上がる５コース「５ー１」や、
３攻め「３ー５」も回収率は高くなっています。

福岡SG・G1データ

記念レースでの成績は「2016～2023年」に福岡で開催された17節で集計しています。

記念レースはデータが少ないのでブレますが、
成績は全国SG・G1平均以上を赤、平均以下を青で表しています。

( 集計期間：2016年～2023年 福岡開催SG・G1　単位：％ )

記念レースでもイン１着率は平均以下。
２・３コースは福岡らしくトップクラスです。

記念では２まくりが決まりにくく「差し」メイン。
３まくり率は変わらず高いので注目です。
福岡で出やすい「３ー２ー」の回収率も高めで推移しています。

４コースの１着率は上昇し平均以上。
２・３着率はトップクラスとなっています。

５・６コースは展開次第ですが、水面特性を反映して成績は下位です。