【競艇】ボートレース 女子戦攻略！出目データ・特徴傾向まとめ

追記情報

【競艇】女子戦の特徴・傾向

「水上の格闘技」とも呼ばれる競艇ですが、男子と女子がほぼ同じ条件で戦うのも魅力のひとつ。

各種データから、女子戦の特徴や傾向を見ていきます。

女子戦のコース別成績

女子戦のコース別成績・決まり手データです。
全体データより上の数値を赤、下の数値を青で表しています。

( 集計期間：2021年 女子戦　単位：％ )

2006年は30%を切っていた女子戦イン勝率は近年もゆるやかに上昇中。
それでも全体と比べるとイン逃げは決まりにくい傾向にあります。

出目データでも１アタマの回収率は全体より低く、「インは勝率・回収率が低い」が女子戦予想の大前提と言えます。

１着率が全国平均を上回っているのは２・３コース。
インが強くなるにつれて外コースが利きにくくなっています。

競艇場ごとの特徴も重要

基本的には競艇場ごとの特徴は女子戦でも変わりません。

１場につき年２節程度しか開催がないのでデータはブレやすいですが、イン逃げ率やまくり率は近似しています。

女子戦特有のレース傾向はあるものの、女子選手は得意コースやまくりタイプ・さばきタイプなど戦法の偏りがあるため、競艇場ごとの特徴がかなり重要です。

女子戦の決まり手

( 集計期間：2021年 女子戦　単位：％ )

決まり手で見ると、明らかな違いは「まくり」率の高さ。
最も顕著なのは２コースですが、５コースまでは比率が高くなっています。

この「まくり」が展開の鍵を握り、女子戦の最大の特徴です。

「まくり」が女子の特徴

女子選手の戦法は「まくり」がメイン。

男子よりも実力差が大きく、スリットが不揃いになりやすいことが「まくり」が多い要因の一つです。

どの選手がまくるかを予想するのが、女子戦予想の基本と言えます。

まくりをブロックしながら先攻めする「まくられブロックまくり」も女子は多いので想定しておきたいポイント。
まくり攻めが内側に連鎖していく確率が男子より高くなっています。

２コースまくり

特に顕著なのが２まくり率。
予想するのが難しいことも多いですが、インのスタートや機力(出足・行き足)が劣勢の場合は狙い目です。

( 集計期間：2020・2021年　単位：％ )

「握るのがセオリーの３コース」と航跡が重なるケースもあるので注意。
３コースの攻めに合わせて２コースが握ると、３コースが着外に飛ぶ確率が上がります。
２・３が競り合って空いたスペースを４・５コースが差す展開も多いですね。

また、２コースが握るのを見越して、３コースから「差し」に構える選手もいるので条件次第では狙い目。
３コースが差して１着の場合は「３－２」率が一番高く、２まくり想定時は一考したいところです。

そして、「２まくりが決まった時の２着率」で見ると、全体平均よりインが残る確率が高め。
ただし、これは競艇場の１マークの広さなどの特徴や、選手の技量によります。

( 集計期間：2017年～2021年　単位：％)

３・４コースまくり

( 集計期間：2020・2021年　単位：％ )

センターからのまくり率も女子が高め。
上記は決まった場合の数値で、不発のケースまで含めると握って攻めていくのは女子が圧倒的に多いです。

女子は体重が軽い分、握って回る遠心力は男子より小さく、ターン出口の加速も有利。
ただし、男子とは筋力差があるので遠心力に負けてターンが不安定になることもあります。

女子選手も行き足や伸びが良いほど三連対率が高い傾向にあるので、オリジナル展示タイムを確認しておきたいですね。

【出足・行き足・伸び】足の種類・オリジナル展示タイムを解説

また、女子は実力差があるため周回ごとに上位選手が浮上してくることも多いため、２着選びが難しい部分もあります。

基本的にはスリット後に内側に寄せていく「絞めまくり」は隣の艇や内側が沈むことが多いですが、スリット時点で大きく差があることが多い「ハコまくり」は内側が小回りで残るケースも女子ではよく見られます。

( 集計期間：2017年～2021年　単位：％)

( 集計期間：2017年～2021年　単位：％)

「まくり差し」は少ない

「まくり差し」が少ないのも女子戦の特徴の一つです。
スタートが不揃いになりやすいので「まくり」で事足りる部分も大きいですが、まくりから差しに切り替えるには筋力・技術も重要になってくるので、得意とする女子選手は少数派。

比率は全国と比べても低く、記念レース(SG・G1)では大きな差があります。
また、後述する女子記念レースでは「まくり差し」が増加傾向です。

 「差し」がやや多い

まくり合戦で競り合ってスペースが空くことも多く、最内差しや二番差しなどの単純な「差し」がやや高くなっています。

女子上位選手や得意な選手は冷静に差しハンドルを入れてきますが、差し決着は複雑な展開になることも多いので合成オッズを意識しながら買い目を決めたいところ。

３差しなら「３－２」率が一番高く、４差しなら「４－１」率が一番高くなっています。

１マークの広さやコース幅によっても変わるので場の特徴を踏まえて狙いたいですね。

( 集計期間：2017年～2021年　単位：％)

( 集計期間：2017年～2021年　単位：％)

女子選手の特徴

選手間の実力差があるのも女子戦の特徴です。

A1級とB1級を比較すると、かなり大きな差があります。

また、女子選手は男子よりも個性が強く、戦法の得意不得意がはっきりしている傾向があります。
約1600名いるボートレーサーのうち、女子選手は242名(2022年後期)と選手数が少ないので、実力や特徴も把握しやすいのが女子戦のメリット。

決まり手が特化した選手やB級でもイン信頼度が高い選手、「さばきタイプ」で２・３着率が高い選手など、女子戦を買うなら選手の特徴を知るのは必須。

女子選手データをまとめているので、ある程度の傾向や特徴は把握できると思います。

【競艇選手データ】女子選手 索引

 女子選手は好不調の波が大きい

成績のムラが大きいケースもあるのが女子戦の難しい部分です。
整備が苦手な選手も多いため、凡機を引くと立て直せないことも。
季節やレース場、Fの有無、ペラ調整が当たっているなど複数の要因があるとは思いますが、勝率の上下は男子選手より大きい傾向があります。

「リズム・調子」も女子戦予想には重要なファクターなので節間成績や気配から判断したいですね。

男子との違い ー 体重

女子と男子のルールの違いは体重制限のみ。

男子：52kg
女子：47kg

2020年11月から男子の最低体重が52kgとなり、女子との差が5kgに。

体重差が大きく影響するのは出足。
淡水レース場の混合戦を見ていると、軽量の選手はターン後の加速部分が目に見えて違うことも。

体重が軽いと引き波の影響を受けやすいデメリットもありますが、男女混合戦では意識しておきたいポイントですね。

一方、伸びに関しては体重差がほとんど影響ありません。
最高速に達するまでの加速は女子の方が有利なので、オリジナル展示タイムの「直線タイム(行き足)」と合わせて確認するのがオススメです。

下の動画(6:40~)では、柳沢選手が10kgの重りをつけてタイムを検証しています。
ターンが流れやすく、3周タイムで約2秒、最高速度に達するまでの時間が約2.5秒も長くなっています。

機力が落ちる夏場は軽量の選手にアドバンテージがあるので、考慮しておきたいですね。

女子平均ST・枠なり進入率

男子と女子の技量差は、平均スタートタイムにも表れています。

女子 平均ST：0.182
全体 平均ST：0.172

0.01秒女子の方が遅く、分散(ムラ)も大きい傾向です。

スリットが不揃いになることが多いので「まくり」も決まりやすいですが、この不安定さが女子戦予想の難しいところ。

日別のスタートタイムデータでも、男子より変動が大きい傾向があります。

そして、基本的に女子戦は枠なり進入が多め。

前付けがある場合もスタート展示同様になるケースが大半です。

( 集計期間：2020・2021年 女子戦　単位：％ )

女子選手の調整力

女子戦をよく買う方は経験があると思いますが、２連対率の優秀なモーターを引いても結果に繋がらないケースも見られます。

選手によって求める足が違ったり、体重差の影響などでモーター勝率の重要性は男子よりやや低め。

日別のイン勝率データでは後半につれて上昇しています。

男子でも同じ傾向がありますが、女子の方が上昇率が高め。
序盤からばっちり合わせるよりは、後半につれてスタート勘や調整が合ってくる傾向と言えそうです。

当然ですが、イン勝率の上昇とともに「まくり」率は低下しています。

また、女子選手は「乗り心地・体感」を重視する選手が多いです。
選手コメントは必ず確認しておきたいところ。
発表されていない競艇場では１周タイムや周回展示から判断できることもあります。

ボートレース公式サイトより引用

女子戦 平均配当分布

「逃げが決まりにくく捲りが多い＝荒れやすい」のイメージが強いですが、近年の女子戦は堅い傾向があります。

( 集計期間：2020年1月～2021年12月31日　単位：％ )

3000円以内の配当出現率はやや女子の方が高く、中穴配当の5000~や万舟率は女子戦の方が僅かながら低い結果に。

イン勝率の上昇に伴い３ケタ配当(990円以内)も増加しています。

男子戦は比較的ロジカルに展開予想できますが、女子は独特。
実力差があるため堅いレースも多い反面、不確定要素も多いとも言えます。
ただ、女子戦特有のオッズの歪みもあるので、しっかり特徴を把握しておきたいですね。

女子戦の種類

女子戦のメインは「オールレディース(G3)」と「ヴィーナスシリーズ」

 オールレディース
女子選手全員に出場資格があります。

 ヴィーナスシリーズ
対象は登録16年未満の選手。
2020年からオーバーエイジ枠が設定されています。

ヴィーナスにオーバーエイジ枠が設定されたことで違いは少なくなりました。
以前はベテランが多いオールレディースのインが弱かったのですが、近年はあまり差がなくなっています。

女子のトップクラス選手はSG・G1などの男女混合戦を走ることが多く、女子戦への出走回数は少なめ。
中堅～若手が女子戦のメインとなっています。

また、デビューしたての新人はデビュー期は混合戦に出走し、２～３期目から女子戦に斡旋され始めます。

女子記念レースデータ

女子記念レースは４大会。

 レディースオールスター(G2)
女子選手対象のファン投票によって決定。
過去の順位はこちらの記事にまとめています。

【競艇】歴代ボートレースオールスター投票結果・順位まとめ

 レディースチャンピオン(PG1)
勝率上位者やオールレディース優勝者が対象の「夏の女王決定戦」

 レディースチャレンジカップ(G2)
賞金上位20名が対象となり、クイーンズクライマックスへの勝負駆けとなるレース。
SGチャレンジカップと同時開催です。

 クイーンズクライマックス(PG1)・クライマックスシリーズ(G3)
獲得賞金上位12名がクライマックス、13位～54位がシリーズに出場します。

【競艇】ボートレースのG1・プレミアムG1情報まとめ

データは2016～2021年に開催された２０節で集計しています。

同期間の女子戦より上の数値を赤、下の数値を青で表しています。

( 集計期間：2016年~2021 女子戦G1・G2　単位：％ )

( 集計期間：2016年~2021 女子戦G1・G2　単位：％ )

女子の実力者が集う記念レースでは、集計全体で見るとイン勝率が上昇しています。
決まり手ではまくり優位ながらも、まくり差しが増加傾向。

ただし、インが利く大村では１コース１着率69.4％、まくりが利く平和島(2018)では33.3％とレース場の特性を反映した結果となっています。

女子戦 準優・優勝戦データ

競艇のセオリー「準優・優勝戦はインが強い」通り、予選と比べて大幅に１着率が上昇しています。
回収率も高い傾向にあるので、女子のイン逃げを買うなら賞典レースがオススメです。

特徴的なのは「２コースまくり」率の低さ。
実力差が小さくなるのでスリットが揃いやすく、「まくり」決着率は低下傾向です。

また、女子戦に適用されるフライングの罰則もあります。

混合戦よりも勝率を稼ぎやすい女子戦欠場のペナルティは重く、スリットが揃いやすくなる要因の一つ。
女子準優・優勝戦のイン戦は一般戦より信頼度を上げて予想したいですね。

女子戦 出目データ(2020・2021)

女子戦のみの出目データです。

女子戦占有率TOP15

女子戦の的中しやすい出目TOP10

女子戦回収率TOP10

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【女子戦】人気順データ/2020・2021年